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GLYCINE

 cal.ST974


 

<エアーマンが有名なグリシンですが60〜70年代には中々良いデザインの時計もチラホラ。>
1970年代(?)のグリシン手巻きです。

日本ではあまり馴染みのないグリシンですが、その歴史は意外に古く1914年にスイスのBielにEugène Meylanによって創立されました。

創立当初は金無垢やプラチナを贅沢に使用した高級時計を売り物としていたようです。また1938年より現在まで、毎年スイスのバーゼルにて行われている「バーゼル・時計フェアー」に一度も欠かさず出品している数少ないメーカーのうちの一つでもあります。

1953年には今現在まで人気の24時間表示の時計”エアーマン”を発表し、これによりグリシンの名は世界中に広まることになりました。しかしスイス時計メーカーの例に漏れず、70年代初頭のクゥオーツショックにより大打撃を受けたものの現在まで着実に時計を造り続けているメーカーです。

<サイドの2重のエッジ部分。シャープなエッジ部分はこの時計の大きなデザイン的ポイント。
写真では見えませんがラグ間のケース部分も面取りされています。>

<ケースは殆どNOSといえる素晴らしい状態。この時代のケースは面によりヘアーライン、
鏡面仕上げのコンビネーションが施され時計によりアクセントを与えています。>
この時計の詳細は一切分からないものの、ムーブメントの数少ない情報から推測するところ、その70年代のクゥオーツショックの時期に作られた時計のようです。

時計の裏蓋を開けてみて一番驚いたのは、ムーブメントとケースを固定する”ネジ”が一切ないことです。

ムーブメントを固定する為のものと思われるネジ穴が2つ存在するのですが、それを固定する為のインナーリングは存在せず、ムーブメントはダイアル面のケースとリューズ、そしてムーブメントを磁気から保護するインナーカバーと裏蓋によってのみ固定されています。

テンプの下にはエボーシュ連合社のようなマークが見えますが残念ながら何処のメーカーのマークなのかわかりません。鳥居のようなマークとその下にSTの刻印が見えます。この鳥居のようなマークとムーブの形状は70年代のTISSOのシースター系に使われていたものと非常によく似ているのですが”ST”という刻印の為に”?”です。

また、ムーブに刻印されているU6/77はおそらく77年にこのムーブメントが作られたのではないかと推測しております。

<スクリューバックの裏蓋。裏蓋には固体ナンバー、耐磁、耐ショック、防水を表す
10ATMなどの時計に関する情報が刻印されています。>

<とても美しい仕上げのムーブメント。購入の動機は全体のデザインも然る事ながら、この美しい
仕上げのムーブに魅せられた部分が大きいです。右上に見えるのは耐磁インナーカバー。>

<これが謎の刻印。いろいろと調べてみましたがこれと同じ刻印は見つけることが出来ま
せんでした。Glycineの刻印がないことから自社製ムーブではないと思うのですが。>
ダイアルは非常に美しい濃紺で光によってとても美しいコントラストを醸し出します。

またその美しいダイアルの色にとても良くマッチしているのが、白色に塗装されているハンドと銀と白のコンビネーションが美しいインデックスです。 またダイアうにプリントされている王冠マークも、個人的には某有名時計メーカーのそれよりも親しみやすいデザインです。(笑)

ケースの常態も非常に良く、70年代のクッションケースによく見られる放射線状のヘアーライン仕上げも健在です。 

購入時には当時のオリジナルと思われる黒革バンドがついていたのですが、どうにも古臭く感じられた為(デザイン的に)先日文字盤とおそろいのブルーのシャークスキンバンドに交換しました。

私にとって青文字盤は初めてなのですが、非常に美しく、銀文字盤に迫る光による様々な表情を見せてくれる様には良い意味で驚きを覚えました。

はじめて入手したグリシンは、簡潔かつスッキリしたデザインがとても美しい時計です。

〜GULYCINE 〜

ref.1836 1970年代 手巻き cal.ST974 17石
ケース・33mm ラグ幅・18mm  Herzog/青シャークスキンストラップ

 

 

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